「スポーツはいつ頃から始めるのがいいですか?」
特に小学校低学年のお子様をお持ちの保護者の方からよく聞かれます。
正直に言います。
「わかりません・・・・・」
「え〜!!!!
BUSHITSUってスポーツ専門家の施設じゃなかったの〜」
とのお声が聞こえてきそうですが..
一概に言えないというのが正直なところです。
例えば、卓球やテニス、サーフィン、体操など、一部のスポーツでは早くから始めないとトップレベルで戦うことは難しい種目もあります。
逆に、陸上の長距離のように、幼少期から専門的に取り組まないほうが将来伸びる競技もあります。
また、多くの球技はスポーツとして幼少期から取り組む必要はありませんが、ボールを扱うことに関しては幼少期から体験しておくことが大切です。
この、子供のスポーツをいつから始めたらいい問題は、日本のスポーツを取り巻く環境の問題でもあります。
スポーツ先進国のヨーロッパなどでは、子供は地域のクラブで多種多様なスポーツを経験する環境が整っていますし、アメリカなどはシーズン制が導入され、季節ごとに取り組むスポーツが変わります。
子供の運動神経の発達は6歳で約90%、9歳〜10歳で100%完成すると言われています。
これはどういうことかというと、運動そのものが上手になるのは9歳頃までで、その後は、筋力や体力、繰り返し練習することによる運動の成熟度などの要素で運動が上達していきます。
ですから、9歳頃までは一つのスポーツを始めるというより、様々なスポーツや運動、身体活動を体験し、運動神経をできるだけ発達させておく。
その後、様々なスポーツに取り組むことで、自分が好きで自分に向いているスポーツを見つけていくことが理想です。
でも、中には幼少期から「プロ野球選手になる!」「Jリーガーになる!」など、スポーツが大好きで熱心に練習に取り組む子供さんもいます。
そんな子供さんに、「野球以外のスポーツもやりなさい!」というのも違うかな?と。
じゃあ、どうするか?
野球の練習を中心に起きながらも、野球では使わない多種多様な体の動かし方を経験できるように環境を整えておくことが重要になります。
BUSHITSUに通うある小学1年生の野球少年は、BUSHITSUでのトレーニング後、大学生野球部のお兄さんにブリッジや倒立、体幹歩きなど絶対に野球では使わない身体の使い方を教わっています。
そうすることで、運動能力の発達だけでなく、身体のバランスも整い、怪我や故障の予防にもつながります。
スポーツをいつから始めさせたらいいか?
この問題には、お子様にどんな風にスポーツと関わって欲しいか?
ということも大切な要素になります。
トップアスリートを目指してほしいのか?
一生涯スポーツを楽しんでほしいのか?
そんなことも、一度考えてみてはいかがでしょうか?
チーフ 渡辺なおみ
今や押しも押されぬもせぬプロ野球日本のエース・山本由伸投手もブリッジなどをトレーニングに取り入れています。
4年前に山本由伸投手に直接インタビューした時の映像。運動の土台の大切さを話されています。(4:25)